【魔界で従者を手に入れました/38話】

エスティディアル……魔王の城から自城に(といっても、ヴィルフリートのだけどさ!)戻ろうとした時には、既に夜だった。

夜になってた、ってどうして分かるかと言えば、本当に僅かなんだけど、空の色がちょっと濃くなるんだよ。

少しの時間しかいなかったように感じたけれど、かれこれ三時間以上は経っていたみたいだ。

まぁ、ああいう時間は過ぎるのも早いし、さらっと終わってくれて良かったよ、ホント。


「ルカさんっ……!」

城へ戻ってくると、どうやらずっと居間にいて私たちの帰りを待ってくれていたらしいルシさんが小走りで出てきてくれる。

ああ。なんて優しいんだろう、ルシさん……。

「あっ……」

でも、従者の心主人知らずというか。

そんな心を砕いてくれていたルシさんが見たものは――……私がヴィルフリートにお姫様だっこされているところだ。

当然、ルシさんは困惑しつつも、私たちの身体にどこか異状がないかを目視で確認しているようだ。

「おかえりなさい、ルカさん……。
あの、ヴィルフリートの頬が腫れていますが……まさかルカさんと魔王が戦って……?」
「ううん、私に怪我は無いよ。ただ、ちょっと色々あって……ヴィルフリートに鉄拳制裁を」

その制裁に至るまでの一部は、ヴィルフリートの演技だったわけだから悪魔という存在は本当に、人間の心を巧みに操る技量も凄いわけで。

「――思いッきりブン殴られたけどな。痛みという代償を負ったって、得られた収穫は大きかったぜ、ルシエル。
なんたって……ルカが俺を好きだって言ったんだからな」

ドヤ顔でそんなことを言い始めるヴィルフリート。

う、うわ、何も今ここで言わなくったっていいじゃん! 慌てつつヴィルフリートの腕から抜け出そうと試みたものの、ヴィルフリートは離す気がないらしい。

じっとしてろと注意された。

「え……ルカさん……ヴィルフリートの言ったことは、ほんとう……なんですか?」

ルシさんの表情は悲しげで、私にどうなのかと質問しつつも、先を聞きたくないと思っているらしく、眉は寄せられ、眼も拒否の情を示していた。

「……結論を言うと、ホントだよ。だけど、手口はズルだよ」

攻めるでもなく言った事に対して、ヴィルフリートはすぐに反論した。

「ズルくねぇよ。
だいたい、お前が今まではっきり言わないのが良くなかったんだろ? 自分が招いたツケだと思えば安いもんだ」

ドヤ顔はそんなことを言って正当化している。

まぁ、ここは魔界だし。悪魔の常識がこの世界の常識なんだけどさ。

そうして、私とドヤ顔が言い合っているのをどう捉えたのか……ルシさんは、見たくないというように顔を背けると、ぽつりと言葉を漏らした。

「そうなった経緯は良く分かりませんけれど……というより、聞きたくはないのですが、事実は事実なんですね……」

そう言いつつ自身の右肩に手を置いて、カソックを握りこむルシさん。うう、なんか凄く……なんだろ、この後ろめたくて土下座したくなる心境は。

この状態、私がギャルゲーの主人公だったら、どっちかの女の子に刺されてゲームオーバーするわけだよね。

しかし、私の意に反して(?)ルシさんは顔を上げるとにこりと優しく微笑んでくれた。

「無傷でのご帰還、喜ばしく感じます。
あの僕……ちょっとやることがありますので部屋に戻りますね。失礼します」

ぺこりと頭を下げ、今来たばかりなのに引き返していくルシさん。

「ルシさ……」

呼び止めようとしたところを、ヴィルフリートにやめとけと制される。

何をするのかという意味を込めた視線をこの悪魔に投げかけてみたが、ヴィルフリートは動じない。

「――お前にとって、ルシエルも大事なのかもしれないけどな。
状況を考えたら、安易に声をかけるのは止せよ。
俺だったら、こんなタイミングで『ヴィルフリートの事も大好きだよ』なんて言われたら、惨めったらしくて嫌だぜ」

などとルシさんの気持ちを代弁している(ような気はしなくもない)みたいだ。

うう、確かに私が今のルシさんと同じ立場で、ヴィルフリートとエスティディアルが目の前でイチャコラしてるときに……ルカも好きだぜ、なんて言われたら――すっごい、嫌だ。というか、逆ギレしそうだ。


……ああ、ルシさんも、そう、なんだろうな……。

私に心配かけまいと、もしかしたら気を遣って……。

ああ、ルシさん……! あんたって人はもう……もう!!

たまらん感じにルシさんを思う私の何かを察知したらしく、ヴィルフリートは『おい』と言った。

表情は既に、ちょっと面白くないというようなモノに変わっている。

「それに――……今はルシエルじゃなく、俺の方をちゃんと見ろよ。
折角心が通じあった特別な日だろ? もっと濃密な時間を味わいたいと思うのも、当たり前で重要な事じゃねぇか?」

濃密な、というのは……つまり、身体の繋がりも欲しい、ということを暗に示しているみたい。

や、まぁ……それはそれで同意できるところはあるんだけど、エッチな事ばっかりするんじゃなくて、正直少し休みたいって気もするし、ちょっとお腹も空いてきたんだよね。

「えぇと……面談の後だし、少し休まない? ほら、寝る前にでも、できるわけだし……」

返事に窮する私の態度を見つめて低く唸ると、ヴィルフリートは首を傾け、互いの鼻の頭がつきそうなくらいの近距離でじっと視線を合わせてくる。うわ、近い、近いよっ。

「今、何か言ったか?」
「……少し休んでご飯に――」
「聞こえねぇな」

まだ何か言おうとする私の唇に、そっと自分の唇を重ねて言葉を封じたヴィルフリート。

その感触とヴィルフリートの匂いに、不覚にもちょっとうっとりしちゃったりなんかして……。

少しの間を置いてから、ゆっくりと唇を離す。

休んでいる暇なんかねぇよ、と熱っぽく言われ。

「すぐに欲しいんだよ……お前が。ここでそうしたっていいくらい、我慢できないんだ」

だからもう待てない――などと情熱的なことを言われてしまうと、既に私の思考はそこで途切れてしまう。

確かに、こんな素直な気持ちをぶつけてくれるヴィルフリートにときめいてしまってる、というのもあるんだけど。

こういうときに……どう答えてあげたら喜んでくれるのか、わからなくて困る。

困惑して勝手にそわそわしてしまう私を、まるで珍奇な生物を見たかのような顔のままじっと見つめ続けているヴィルフリート。

そして、私は自分の顔が赤らんでいるらしいのを感じながら、どきどきと高鳴る胸を押さえつつ、相当な勇気を振り絞って自分なりの意識を彼へと告げた。

「……わ、私……。その……ヴィルフリートとはたくさん……身体とかのお付き合いもしてきたけど、
好き、って気づいてからは……心も、身体も……今からが初めてだからさ、なんだか恥ずかしくて、どうしていいか……ちょっとわからなくて……」
「ふぅん?」

一生懸命気持ちを告げたというのに、ヴィルフリートは何でもないように『ふつうで』とあっさり言う。

「で、でも……!」
「お前がそう思ってたって、俺は前からルカが好きだったぜ?
俺の気持ちは変わってないわけだから、気にしないでいいんだ」

と言いながら、問答ばかりで一向に進まない事に業を煮やしたヴィルフリート。

私を抱えたまま、自室へと連れていくことに決めたようだ。

スタスタと階段を上り始めたときに、小さく『あ』と声を上げて立ち止まったが、一人で何かを納得して『まぁいいか』と再び歩き出した。

「な、なに? どうしたの?」
「ん? いや……クライヴが、また『声が煩い』とか言ってくるかもと懸念したが、ここは俺の城なワケだから、俺が気を遣う必要はないと思っただけだ」
……ああ、クライヴさん、なんか耳凄い良いよね。

本人的には聞く気でいるわけじゃないらしいけど、居間でくつろいでいたクライヴさんには、お風呂場での一件もまるまる聞こえちゃってたわけだし、色々気をつけなくちゃ。クライヴさんの悩みの種になってしまうかも……。


そうして、私を連れて部屋に戻ってきたヴィルフリートは、魔法か何か(多分魔法だ)でドアを閉めて鍵をかけると、ベッドに歩み寄って私の身体をそっとそこへ降ろす。

――降ろしてはくれたけど……その瞬間、強引にキスしてきた。
「ん、う……、ヴィ……」

前置きもなしにキスされた私は、大いに狼狽えて手をばたつかせたが、彼はその腕を払いのけて私の肩を押さえ、自分のマントを取り去り上着を脱ごうと始めている。

「ルカ……」

吐息混じりの低い囁き声が、ぞくぞくと私の心と身体に抗う力を奪うような痺れを与えてくる。

変なの……。数ヶ月前は、顔を見るのも嫌だったのに。

今ではこの顔も声も、意地悪なときもある態度も好きになっちゃった。

私が流されやすいだけかもしれないけど、好きになったことに関しては……後悔しているとか、そういったことはない。

脱ぐのももどかしいといった(てい)で、シャツの前をはだけさせると私の胸に手を置き、撫でるような手つきでやんわりと乳房を揉み始めた。

「あ……んっ」

くすぐったいような優しい刺激に、思わず小さく声を上げて身体を震わせてしまうけれど、それを聞いているはずのヴィルフリートの唇は私の頬を滑り、首筋に触れると……ちゅっと音を立てて軽く吸いついた。

「んんっ……!」

行為も音も恥ずかしくて、思わずヴィルフリートの身体に抱きつくようにして顔を埋めようとすると、手が胸から離れて私の顎をそっと掴んだ。

「恥ずかしがらずにちゃんと見えるようにしとけ。お前の全部を、見ておきたいんだ」
「ぜっ……、全部、見てるじゃない! いつもっ……」
「今日は違うだろ? 折角主従以外の関係……恋仲になったんだ。いつもと違うお前を見せてくれるんだろ?」

――恋仲。

その言葉に、心臓が一際大きく跳ねた。

そうか、私とヴィルフリートは……お互い好き同士だったらもう、そういう関係で。

……でも、そしたら私とルシさんもそういう関係って事なのではなかろうか……。

「ううーん……」

思わず口から漏れたのは嬌声ではなく、苦悶の声だったせいで、何事かと思ったらしいヴィルフリートが行為を中断し顔を上げて私の様子を見ていた。

だんだん、それが嫌そうな顔つきに変わっていく。

「……お前なぁ……だいたい察しはつくけどよ、どうしてこんな時に別ルシエルの事を考えてんだ……」

隠しもせずに、盛大なため息をついて非常に落胆したらしい様子のヴィルフリート。

上半身を起こして私を見ている――……? いや、違うな。なんかちょっとだけ視線が違うところを見ている。

どうしよう、がっかりし過ぎて呆けちゃったのかな……?

「ヴィ、ヴィルフリート……? ごめんね、傷つけちゃってばっかりで、その……」

私が勝手に心配していると、ヴィルフリートは『全くだぜ』とぼやきつつ私の頭の上に手を置いた。

「ルシエルは、礼拝中だそうだ。それが終わったらこっち来るって言ってる」
「……え? 今お話していたの?」

まぁな、というヴィルフリート。なんだ、テレパシー? 悪魔とか天使凄い。あ、ルシさん今は堕天使か。

「クライヴさんともそうやって話するの?」
「あいつからはしてこないが、こっちから送ることはできるぜ……って、今はどうでもいいだろ、そんなこと」

お前の心配も多少は払拭できるんだから、感謝しとけよと言って私のブラウスのボタンを外し始めた。

あっ……なんか、ちょっと期待しちゃうというか恥ずかしいっていうか……!

「ルシエルが来る前に、とりあえず一度は済ませておきたいからな。
見せつけたいならゆっくりでも良いが」

冗談でしょ?! 見せつけるつもりは毛頭ないよっ!!

必死にぶんぶんと拒否の意を示すと、こくりと頷いたヴィルフリートはブラウスを脱がせ、無造作にベッドへ放り投げる。

「……や、優しくしてよね」
「初めてだから、下手でも許してくれよ?」

――嘘ばっかり。


胸元に顔を近づけると肌が露わになっている部分へ舌を這わせ、片手で器用にブラのホックを外すヴィルフリート。

フロント部分にホックがあったせいで、ぱらりとブラが外れると、押さえつけられていた乳房がぷるんとヴィルフリートの眼前で弾んだ。

「うぅん……すこぶる良い光景だな」

そうしてブラの紐を私の肩から外し、両手でそれぞれ私の乳房を掴むと、指先で揉み込みながら乳首を舐めあげた。

「や、あんっ……!」

ちょっと熱くて、ぬるっとした感触が肌を滑っていく。

胸、いつもより敏感になってるのかな……。

ヴィルフリートの事を意識しているせいもあってか、これだけでたまらなくなってしまいそう。

「ふ、可愛いな……」

胸を指先でいじりながら、なんとも優しい顔を向けてくるヴィルフリート。

「そんなっ、こと……ないよ……」
「俺がそう思うんだから、そうなんだよ」

乳首を甘噛みしたり、ゆっくり舌でなぞってみたりと胸ばかり責めてくるヴィルフリート。

「んっ……、はぁ……あ、だめぇ……っ」

私の下腹部はじんじんと脈打つように疼きっぱなしで、触っていなくても……濡れちゃってるんだって分かる。

でも、これって……ヴィルフリートには、欲情してるのもニオイで分かっちゃってるんだよね……?

だったら、また分かっていてこうして胸をずっと触ってるんだ……。

「ヴィル、フリート……」
「ん?」

自分から言うのも恥ずかしいので、私はヴィルフリートを見つめながらもじもじと身体を揺らす。

「――どうした?」

いつもなら、分かってくれるくせに……。

また言わせようとしてるんだな!!

「意地悪……」
「言わないと分からない事ってあるぜ」

エッチな事に限って、あんたがわかんないって事はないでしょ。

と言ってやりたかったけど、言ったら仕返しに何されるか分かったものではないので(多分恥ずかしいこと平気でしてくる)ぐっと堪える。

「……下の、ほうも……」
「下? どのへんだ」

……言わなくてもこれだよ……。


私がモノ言いたげにギッと睨むが、恋人にそんな顔をするもんじゃないぜとニヤニヤしているだけだ。

「……あそこ……を……」
「だから、どこだよ」
「ひどいっ! そ、そんな事言わせようとするなんて!」

何考えてんの、と非難するが、ヴィルフリートはどこ吹く風であった。

「いいとこの姫様でもないんだから、それくらい一度は口にしたことあるだろ? なくたって、俗称を知らないわけないよな?」
「し、知ってるけどさ……!」

こんな時に言わせなくてもいいじゃん……。

しかし、早くしろと言いたげな顔で、胸への愛撫を続けているヴィルフリート。

「……私の、お……」
「……」
……うわ、超見てる。だめだ。いざとなると凄く恥ずかしい。

なんだって、こんなイケメンの前でそんな事を口に出さないといけないのか!!

ブサメンでもフツメンでも女の子でも恥ずかしいですけど!

「……お……おっ……」
「お、お、だけじゃわかんねぇよ」

それもそうだ。オットセイかよ、とか言われたら、それこそ辛い。

しかし、面と向かって言うことがどうしても出来ないので、顔を両手で覆――……う事も出来なかった。

手首をがっちり掴まれ、ぴくりとも動かない。

「なんで顔隠すんだよ。言ったら顔がなくなるワケじゃないだろ」

なくなったほうが、今なら嬉しいけどね。

疼く身体と、この意地悪な従者かつ、恋人になった男を若干恨みがましく思いながら――もうやぶれかぶれだ。どうにでもなれ!! と小さな声で、おねだりした。

「私の……ヴァギナ……触って……ください」
「あっ、お前言い方変えやがったな!?」
「だ、だ、だから何よっ!? 言ったことには変わりないでしょ?!」

何言わせたかったかは分かる。

ずるいとか文句言ってるけど、しかし、そんな下品な言い方……というか、和名というか……それもわかるんだ、ヴィルフリート……。

「もう一息だったのにな……まぁいい、次こそ言ってもらうからな」

何故か悔しがらせてしまった。


でも、おねだりの通り、彼の手は私の太股をゆっくりと撫でながら内側へと滑り込み……下着の上から秘部の割れ目をなぞる。

時折指の腹に力を入れて強く擦るように触れられると……下着の上からでも、鋭敏な感触と自分以外の温もりが伝わってきて、私は快楽に酔った声を上げて顎を仰け反らせる。

「は……ぅ、ああっ……!!」
「うわ、すげぇ濡れてるな……。ぐっちゃぐっちゃ」

ヴィルフリートの指は、下着をかき分けて直接秘所へと入り込んでくる。

既に濡れそぼっている私の陰部は、何の抵抗もなく、ぬるりと指を飲む込むように受け入れた。

「お前が素直になってくれないせいで、こっちは随分待たされてるようだぜ?」

一度指を引き抜くと、私の足を抱え上げるようにしながら下着を取り払った。

うう、あそこだけじゃなく、下着が濡れてるのまでしっかり見られてるし……。

しかも、辱めはまだ続いていた。私の両足をそのまま頭の方に押すようにしてくる。

「きゃ……!? ちょっ……苦し……」

ちょっと苦しいだけならまだしも、私の足は頭につけられそうなくらい押されて、お尻が高く上がっている。

……つまりっ……。
「ルカの顔も胸も、ま●こもケツ穴もはっきり見えるぜ」
「きゃぁぁ、バカ! やらしいこと平気な顔で言わないでよ!!」

お前が言わないから俺が言ってやったんだろ、とよく分からない身代わりを恩着せがましく言うのだけど、この恥辱はさらにエスカレートしていった。

ヴィルフリートの舌が私の陰核を転がすようにして舐めしゃぶり、指先は陰部に挿れられて、ゆっくりとあちらこちらを擦りあげる。

「あんっ! くふっ……! ヴィルフリートぉ……! こんな体勢でそんな事しないでっ……!」

私のアソコを舐め続けながら、彼は視線を私に寄越す。

見つめ合うだけでも愛しさが生まれて、私は――彼が欲しいと思う。

けど、自分がどうされているのかも丸見えだし、わ、私……こんな格好させられているのに気持ち良くて、興奮、してる……!

「ルカ、どうした。気に入ったみたいだな、これ。
……膣だけじゃなく尻の穴までヒクつかせて……すっかり淫乱になったもんだな」

指先でお尻までイジろうとするから、やめろと最大限の抵抗をし続けた結果……アソコをいじり倒されて、もうイッちゃうって時になると手が離されるという寸止めを味合わされている。

「は、うぅっ……。ヴィルフリート、私ぃ……もぅ……だ、めぇ……」
「そうみたいだな。見ろよ、愛液が太股の内を伝ってるぜ。尻にも垂れてるし、ちょっと感じ過ぎじゃねぇのか?」

そう言いつつ、じっくり責めてくる。

「ん……っ! ふぁ……、ああっ!!」

びくんと体を大きく震わせ、軽く達してしまう。

ぷしゃ、と恥ずかしい音を立てて、おしっこみたいなのが出てしまった。

「や、もう……早く、ヴィルフリート……の事、欲しいの……心も、身体も欲しいのっ……! だから……身体を合わせている間だけでもイイから、私にちょうだい……!」

すると、ヴィルフリートはベタベタになった指を抜いてひと舐めすると、いつでも欲しいならやるよ、と言った。

「そもそも、もう俺はお前の所有物(もの)なんだからな」

と言いながら、ゆっくり私の足を下ろしてくれる。


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